ポン酢(ポン酢しょうゆ)

セミナー

香酸柑橘の収穫に関する議論をしていて、一般に販売されいるポン酢(ポン酢しょうゆ)は、甘味もダシもはいっているけど、香酸柑橘としょうゆだけで作ったらどうなるんだろう、ということになり、徳島県を代表する香酸柑橘3種類としょうゆを混ぜて、味を確かめてみました。

左側から柚子果汁(ユズ酢)、柚香果汁(ユコウ酢)、すだち果汁(スダチ酢)、そしてしょうゆ、です。スダチは、青果が売られているのですが、果汁の保存性を考えて、あえて瓶詰めにしたものを使ってみました。

分量は果汁酢1:しょうゆ1の割合で調合。写真ではわかりにくいですが、調合してみると、ユコウ酢が他の2つよりも濁り感があるのがわかります。これはつまり、ユコウ酢のほうが、水分以外の成分が多いということなのか?と思いながら、味わいも確かめてみました。

試食用に、木綿豆腐とキュウリを用意しました。木綿豆腐につけて食べた感想は、まず、どれもおいしい、ということ。甘味もダシも加えていないけれども、予想以上のうま味。キュウリにつけて食べると、それぞれのポン酢の性格がはっきりする感じで、きっと酸味の部分が際立つからなのかと。

味に関しては、ユズとユコウで好みが分かれる感じ。スダチはきっと、青果ならもっとおいしい、というか、もっといい香りがするかな、という感じでした。

3つのポン酢を混ぜたものも作ってみましたが、こちらはかえって味がぼけてしまう感じで、3つのいいとこ取りのような味にはなりませんでした。きっと、果汁の割合と変えるなどの調合をすれば、もっと美味しくなるのかもしれません。